2月13日 東南ア観光地 値上げラッシュ

日本経済新聞2019年2月5日夕刊1面:国立公園・寺院、外国客急増で 人気と保全両立課題 東南アジアの主要観光地で値上げが相次いでいる。バンコクの有名寺院ワット・ポーは1月からは拝観料を2倍にしたほか、インドネシアの世界遺産、コモド国立公園は外国人の入園料を50倍の500㌦(約5万5千円)に上げる案が浮上している。主要産業である国際観光を育成する狙いだが、客離れが経済に悪影響を及ぼす恐れもある。年間300万人超が訪れるワット・ポーは1月、拝観料を従来の2倍の200バーツ(約680円)に引き上げた。値上げは7年ぶり。カンボジアの世界遺産、アンコールワットは2017年に1日券を85%上げて37㌦にした。
コモド国立公園があるインドネシアの東ヌサトゥンガラ州の知事は18年11月、「外国の観光地と比べて安すぎる」として、入園料を現在の約10㌦から大幅に引き上げる計画を進めると表明した。希少種コモドオオトカゲの生息地やピンク色の砂浜などが欧米客らの人気となっている。現地の観光業者は「外国人観光客が大きく減るのでは」と危惧する。
先進国と比べて割安とされる東南アジア観光は近年、世界から注目されている。17年に東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国を訪れた人は約1億2500万人と5年前に比べ4割増え、世界の観光客数の約1割を占めた。日本や中国に加え、欧米からの観光客が増えている。東南アジアでは観光が主要産業となっている。主要国平均では国内総生産(GDP)の約1割が観光関連とされ、タイではGDPの2割に達する。ただ、増加する観光客にインフラ整備が追い付かず、環境への負荷が問題となっている。このため、東南アジアの観光地は値上げによる資金を環境保護や地域のインフラ整備に充て、持続可能な観光業を目指す。
マレーシアのボルネオ島沖にある海洋公園・トゥンク・アブドゥル・ラーマン国立公園は、18年に環境保護費を値上げした。18歳以上の外国人に対し、それまでの2倍の20リンギ(540円)の支払いを求めている。急激な値上げは、割安感が魅力の東南アジアから客足を遠のかせる副作用もある。ベトナムの世界遺産、ハロン湾では18年、クルーズ船などに課す利用料を最大85%引き上げる案が出たが、観光業界からの強い反発で見送った。

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