12月7日てんでんこ 大阪北部地震「2」豪雨と台風

朝日新聞2018年12月1日3面:7月に西日本豪雨が発生。「大阪北部地震は風化し、忘れられてしまった」 6月の大阪北部地震で、全壊した住宅は18棟、半壊は517棟、一部損壊は5万7千棟以上あった(11月6日現在、消防庁調べ)。瓦がずれたり落ちたりした家は、修理が必要になった。しかし、業者の手が足りず、順番待ちの状態が続く。修繕費用の負担も大きく、応急処置として雨を防ぐ「ブルーシート」が必要になる。慣れない人が屋根にブルーシートを張っても、3日ともたずにはがれてしまうことも多い。そこで活躍したのが、NPO「レスキューアシスト」代表の中島武志(41)だ。2016年に起きた熊本地震の被災地でシートを張り続け、ノウハウを蓄積してきた。中島がボランティアを始めたきっかけは、11年の東日本大震災だ。ニュースを見て涙が止まらず、ポータブルトイレやおもちゃなどを買って車に積み、被災地に向かった。3日で戻るつもりが85日、テントで暮らした。
「ボランティアはもう終わり」と被災地を離れて間もなく、紀伊半島大水害が発生。知人の実家が被災して応援に向かった。以来、災害ボランティアを続けている。「元不良少年」。居酒屋の定員や露天商、大工見習い、介護スタッフー。様々な経験をしたことが、いま役立っているという。大阪北部地震後の茨木市。多い日は100人を超すボランティアが集まり、ブルーシートを張る作業に取り組んだ。そこへ7月上旬に西日本豪雨が起きる。深刻な被害が連日、報道される。大勢のボランティアたちが大阪を去り、西に向かった。「大阪北部地震は風化して、忘れられてしまったんです」。そう語る中島は、残った仲間とともに、屋根にブルーシートを張る作業をひたすら続けた。ようやくめどがついてきた9月4日、台風21号が大阪を襲った。
ブルーシートの上の土嚢が飛び、窓ガラスが割れた家も。熊本地震で自信をもっていたシートの張り方が、台風には通じなかった。中島はネジを使って土嚢を積まずにすむ方法を開発し、再び増えた依頼に応え続けた。屋根の上での作業はリスクが大きい。事故が起これば、すべての活動を中止する覚悟で取り組んでいる。中島らがブルーシートをかけた家は、茨木市だけで300軒を超す。 (瀬川茂子)

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