12月22日 未来ノート 平野美宇

朝日新聞2017年12月17日19面:金メダルを取る 勝負、嫌われたっていい 今年1月、史上最年少の16歳9カ月で全日本選手権を制した平野美宇(17)。記者会見で、ドキッとする発言をした。「前は好感度を気にしていたけど、試合に勝つのがスポーツ選手。嫌われてもいいんです」。どんな意味を込めたのか。「普段の生活は周りの人に好かれようと思っても、卓球に関しては勝つことが大事」と説明する。
このように思うようになったきっかけは、元プロテニス選手の松岡修造さんの著書にあった「二重人格は素敵だ」という言葉だ。「時と場合によて人格を変えるのは、生きていくために必要なことだ」という意味だった。普段はアイドル好きの女子高生の平野は「勝負では別人格になって、妥協しないと決めた」と語る。
今年の春は小学生の試合に足を運んで、一生懸命戦うことの大切さを思い出した。「全日本選手権で優勝した後、『私は日本で一番だから』とか、余計なことを考えすぎていた。がむしゃらに頑張るという初心に帰れた」 ひたすら攻め続けた。4月のアジア選手権。世界ランキング1位の丁寧ら中国トップの3選手を続けて破り、日本勢で21年ぶりの優勝。国際卓球連盟は驚きを込めて、「ハリケーン・ヒラノ」と紹介した。5~6月の世界選手権で、日本勢48年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した。9月のアジアカップでは思うようなプレーができず、人前で涙を流すなど、自信をなくしかけたこともあった。
それでも再び立ち上がるのが、平野らしさだ。3年後の東京五輪で「金メダルを取る」と言いきる。「金メダルを『取りたい』では弱いとアドバイスされた。『取る』という強い意思を持った方がいいと思う」。負けず嫌いの心は、決してぶれない。(前田大輔)

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