11月9日 未来ノート 山県亮太

朝日新聞2017年11月5日18面:父親の創意工夫 信じ励ます伸びた自主性 山県亮太(セイコー)の長所といえば「自主性」という言葉が浮かぶ。速く走るために何が必要かを多角的に考え、実践してきたからだ。
そんな山県も小学生の時は、自宅の室内で父・浩一さんが考えたメニューに取り組んでいた。バドミントン部だった浩一さんは、陸上競技の経験はない。経営するスポーツ用品店の営業回りで学校を訪ねては、陸上部の練習を見よう見まねで覚えた。「腕立て伏せや腹筋など、サーキットトレーニングを一通り見て帰ることもあった。でも我流も我流。何セット、何分、何回やるべきかを知らないまま適当にやっていた」
息子が成長してからは、練習に口を出すことはない。ただ、両親ともに「亮太の最大の理解者でファン」という立ち位置は同じだ。「お父さんは、お前のセンスと能力は一番じゃと思う」と励ましてきた。練習の原点を、山県自身もはっきりと覚えていた。あおむけに寝たままの足上げや、寝転がってまっすぐ上げた足を左右にはらう動きで腹筋を鍛えた。一番の思い出は「高速足踏み」だ。「座布団の上で20秒ぐらい本気でやる。そして500グラムずつぐらいの重りを両手に持って腕振り」。ホワイトボードにストップウォッチを置いて、2日に1度ぐらいのペースで取り組んだ。
効果は想像以上にあったという。「すごく記録が伸びたんです。100メートルで14秒が切れなかったのが、それをやってから小学5年で13秒05が出て、全国大会に行けた。100メートルの練習として、足を速く動かすのは理にかなっていると今も思う」。速い足の回転の下地は、親子の努力で作られた。
休みは進んで兄と自分のために時間をさいてくれた。父の熱心さは痛いほど伝わっている。顔を見ては照れくさいて言いづらいが、「今思えば、父さん、ありがたいなと思います」。素直な気持ちだ。(遠田寛生)
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