11月18日 未来ノート 山県亮太

朝日新聞2017年11月12日29面:勉強嫌いじゃない 頑張れば成果うれしい 文武両道は理想である。だが、言うわやすし。二つを高いレベルで追いかけるには努力はもちろん、忍耐力が必要だ。山県亮太はしっかり結果を出してきた。中学からは広島県で屈指の進学校、中高一貫の修道に入学。大学は強豪からも誘われたが、陸上部の環境だけでなく学業面にもこばわり、慶大を受けた。大会の日程の関係で、AO入試の前期試験が受けられない厳しい状況のなか、後期試験の一発勝負で合格。卒業後は、時計大手のセイコーに就職した。
もともと勉強への「抵抗」がなかった。「陸上もそうですけど、自分ががんばって結果が出て、親が喜んでくるのがうれしかった。勉強なんか嫌いだ、とは思わなかった」。小学生時代は、100点満点などをとれば親に見せびらかし、だめだったときは隠した。塾にも通った。国語、算数、理科、社会の4教科を学び、授業を先取りするは難しかったが、音を上げることはなかった。「算数が苦手でした。社会は『日本の歴史』っていう漫画が大好きで読んでいたので、大丈夫だったんですけどね」。分からない問題は、父・浩一さんに家のホワイトボードで教わった。分数と小数の対応に時間がかかり、数直線を使って覚えた苦い記憶もある。
家には集中できる場所を見つけていた。自分の部屋ではなく、決まって使うのが台所横のテーブル。家族がいる空間で、いすには座らず、あぐらをかいて勉強する。高校生になっても変わらず、浩一さんは「部屋にこもるのは、自主トレーニングのときだけですよ。これが彼のスタイル」となつかしむ。
陸上と勉強を見事両立させてきたが、欠点もある。昔から片付けが大の苦手。「整理整頓ができなかった。そこにはいつも評価が(5段階の)2とか3でしたね」。山県は恥ずかしそうに笑った。(遠田寛生)

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