11月17日 出国30日前から購入可

日本経済新聞2017年11月11日プラス1―3面:「空港型免税店」日本人も気軽に 東京都心の百貨店などにオープンしている「空港型市中免税店」。外国人の訪日客だけでなく、実は海外旅行の予定がある日本人も買い物ができるそうだ。賢い使い方をさぐってみた。
東京・新宿エリアの大型商業施設「タカシマヤタイムズスクエア」の11階フロアに4月、同エリアで初めての空港型市中免税店「高島屋免税店SHILLA&ANA」がオープンした。外国人に人気がある日本ブランドの化粧品や伝統工芸品のほか、免税メリットの大きい酒、タバコなどを扱っている。
同店の買い物客の約5%は、日本国内に住んでいて、これから海外旅行に出かける予定がある日本人だという。空港型市中免税店はパスポートと航空券を見せれば出国の30日前から買い物ができる。東京都の50代の女性会社員は「早朝出発の便なので空港の免税店に寄る時間がない。ここなら好きなときにゆっくり品定めできる」と海外へのお土産にする日本酒を捜していた。
売り場は「デューティーフリー」と「タックスフリー」という2つのゾーンに分かれており、海外旅行の予定がある日本人が利用できるのは原則として「デューティーフリー」のみだ。消費税のほか、酒税、たばこ税、関税がかからないので、その分だけ割安に買える。例えば国内で1箱460円のタバコが1カートン(10箱)3000円ほどで売られている。
自分用として買い求める人が多い化粧品は品ぞろえが充実している印象だ。スキンケア商品が人気の「ALBION」など成田空港、羽田空港にはないブランドがある。旅行者向けに化粧水と美容液が少量ずつセットになった免税店ならではの商品もあった。カウンセリングコーナーも設けられ、自分の肌に合うものをじっくり試して選べる。化粧品類は消費税8%と一部の品目にかかる関税が免税になるうえ、ブランドによっては希望小売価格からの割引率も大きくなっている。ただし、定価でしか売られていないタバコと異なり、必ずしも割安でない商品もある。免税店の詳しい淑徳大学の千葉千枝子教授は「インターネットなどで事前に価格をチェックしてから買うのが賢明」とアドバスする。
売り場でパスポートと航空券を見せれば免税の手続きは簡単にできる。パッケージツアー旅行で航空券が手元になければ代わりに旅行会社が作成した旅程表を見せればいい。スマートホォンの予約画面でもいい。
商品は出発当日、成田空港または羽田空港の出国手続き後にある専用カウンターでしか受け取れない。自分用に買った商品は旅行中ずっと持ち歩くことになり、未開封や未使用のまま帰国すると課税対象になる場合もあるので気をつけたい。万が一、旅行をキャンセルする場合は店舗に連絡して返金してもらう。空港型市中免税店は、同店のほかに銀座三越(東京・中央)にある「japan DUTY FREE GINZA」がある、東急プラザ銀座(同・同)の「ロッテ免税店銀座店」、福岡三越(福岡市)の「FUKUOKA DUTY FREE TENJN」がある。FUKUOKAは福岡空港だけでなく、韓国・釜山への定期航路がある博多港国際ターミナルで受け取ることができる。
海外旅行でなくても沖縄県の那覇空港から県外への飛行機に乗るなら日本人が免税で買い物ができる。同県の地域振興のために特別に認められているからだ。免税店「Tギャラリー沖縄」があり、飛行機の出発自国にとわらわれずに利用できる。成田空港には9月、日本初の「到着時免税店」がオープンし、外国産の酒とタバコが免税で買えるようになった。海外の免税店も含め、どこでなにを買えばいいか、計画を立てるのも旅行の楽しみになりそうだ。 (相馬真依)

 

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

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