10月28日 太郎の国際通信

東京新聞2017年10月26日4面:解けるかJFK暗殺の謎 半世紀以上前のケネディ大統領暗殺事件に関する捜査資料が、26日(現地時間)にも公開される予定だが、この謎に満ちた事件の損そうについに光が当てられるのだろうか。公開されるのは、最後まで秘密扱いの文書三千通と一部が黒く塗りつぶされていた文書三万通で、トランプ大統領が非公開の起源を延長しない考えを示したため、26日には国立公文書館で公開される。
1963年11月22日、テキサス州ダラスでケネディ大統領が自動車でパレード中に銃撃されて死亡したこの事件については、米政府のウォーレン委員会が調査し、犯人は現場近くのビルで働いていた元海兵隊のオズワルド一人で背後関係もなかったという結論を発表している。しかし、世論調査会社ギャロップの最近の調査でもオズワルドの単独犯行説を信ずる米国人は30%にすぎない。そのオズワルドも事件直後に事件に憤激したというルビーに射殺されてしまったで、暗殺の動機も明らかにされず謎に包まれている。
多くのジャーナリストらがこの謎解きに挑戦してきたが、中でも有名なオリバー・ストーンが91年に制作した映画「JFK」で、現実にこの事件を追ったニューオーリンズのギャリソン地方検事の操作を主人公に、事件は米中央情報局(CIA)と亡命キューバ人組織、それに米国の産軍共同体の経営者らが計画したものと推測する。映画は、暗殺の瞬間を撮影していた映像の分析などから犯人は複数だったと断定、首謀者として地元の実業家クレー・ショーを逮捕するが、わずか1日の裁判で無罪になるという筋書きだった。
犯人複数説については、フィクションとしてもっと詳細に描いたのが73年の映画「ダラスの熱い日」だ。フィクションとは言え、原作者はこの事件の研究者として知られる弁護士のマーク・レーンで、三人の狙撃犯がいたというプロットは説得力がある。
さらに、映画でこの事件に関係したとされる18人中16人までが、3年の内に交通事故などで不慮の死をとげたとされるが、それを裏付ける時事もあり謎が謎を呼んでいる。今回の公文書公開については、CIAのポンペオ長官が強く異議を唱えていたというのも謎解きの面から注目されている。陰謀説の多くが、その動機にケネディ大統領が61年にCIAが主導したキューバ逆侵攻作戦を最後まで支援しなかったことへのCIA関係者の恨みをあげているからだ。
その一方で、公開されるのは付帯調査の資料で新たに陰謀説を裏付けるものはないとも言われる。公開で何が明らかになるのかは予測できないが、長年胸につかえていたものが下りるのではなかろうか。(木村太郎、ジャーナリスト)

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