10日 リレーおぴにおん

朝日新聞2017年8月8日11面:経済アナリスト森永卓郎さん 知恵使えば安くおいしく 1年半ほど前から、穀物などの糖質をなるべくとらず、肉や魚などのたんぱく質主体の食事にするダイエットを続けています。肉中心の食生活だとすごく高くつくように思われがちですが、大きな誤解です。平日は仕事場に泊まり込んで自炊しているんですが、穀物をばんばん食べていた時代には、1週間(5日分)の食費が約1千円でした。今は肉、魚、豆腐や葉物野菜を主に食べていますが、それでも1200円ぐらいですんでいる。工夫さえすれば、1日3食約250円で肉は十分に食べられます。
肉という商品の特徴は、産地やブランド、部位などによって単価が大きく違うということです。私は100グラム100円を超える肉は基本的に買いません。平均購入価格は100グラムあたり60~70円だと思います。牛肉でも100円は切っています。まず、肉の部位や形態を選ぶ。ミンチか細切れが一番安い。次に、買う場所を選ぶ。肉は地域による価格差が非常に大きい商品です。勤務先の大学がある埼玉県草加市や隣の東京都足立区は、都心に比べてずっと安い。特売の日なら100グラム100円以下で確実に買えます。最後に、買う時間も選ぶ。仕事場の近所のスーパーだと、夜8時以降は肉は半額になります。
買う工夫だけでなく、調理するときも、硬い肉をやわらかくする方法はいくらでもあります。日本で非常に安い食材として、もやし、豆腐、卵があります。これと肉を組み合わせると、無限とは言わないけれど、すごい数のバリエーションができる。
高い肉を食べることもありますが、もっぱらふるさと納税の返礼品です。和牛でも切り落としなら、1万円の納税でかなりの量がもらえる。地元産の肉ですから、地域経済も潤います。もともと牛丼がすごく好きで、「牛丼評論家」を名乗ってきました。牛肉は非常にコストパフォーマンスがいいんです。代表格の吉野家は、牛肉でもショートプレートという、米国でも二束三文の部位を買ってきて、その肉に合う味付けを長い年月をかけて開発した。安い肉をおいしく食べられる工夫をしたわけです。
今は、冷凍の「吉野家の牛丼の具」を買いだめしています。普通に買うと1パック400円くらいしてしまうんですが、ポイントなどを駆使すると、実質200円以下で買えることがある。牛丼の具を豆腐にのせて、卵をかけて食べれば大満足ですよ。この先、所得もあまり伸びず、年金生活者も増えていきます。知恵を使えば、豊かな「食肉ライフ」は送れるんです。(聞き手 編集委員・尾沢智史)

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

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