1月27日 夜間中学は今【中】

東京新聞2018年1月18日2面:増える不登校者や在日外国人「学びたい」広がる門戸 夜間中学の正式名は「中学校夜間学級」。昼間の中学と同じように3年間で9教科を学び、修了者は中学卒業が認定される。2年次、3年次からの学び直しもできる。義務教育の中学に夜間があるのは一般になじみが薄いが、戦後、仕事や家の手伝い昼間に通学できない子どもたちの救済策として広がった。引き揚げ者や在日韓国人らの学びの場にもなり、1950年代には全国に80校以上あったとされている。義務教育が国民に行き届いたかに見える現代に、なぜ夜間中学が必要なのか。背景には、不登校経験者の増加と、在日外国人のニーズの高まりがある。
2010年の国税調査によると、小学校を卒業できなかった義務教育未修了者は、日本人と外国人を合わせ約12万8千人に上る。小中学校の不登校者は16年度で約13万4千人。4年連続で増えている。ほとんど通学していないのに学校の配慮で形式だけ卒業とされた生徒も多く、高校に入れない生徒や、高校の授業が分からずに中退する生徒の増加も予想される。
現在、公立夜間中学生の約8割は外国人。母国で義務教育を終えないまま、家族の就労に伴って来日した若者が目立つ。こうした状況下で制定されたのが教育機会確保法。不登校者の学びを支え、年齢や国籍、個々が抱える事情に関係なく、教育機会を確保するよう国や自治体に求めた。形式だけの卒業者や昼間に登校できない生徒にも、明確に門戸を広げつつある。
受け入れ拡大に向け、文部科学省は夜間中学関連の18年度予算案に、前年度当初比1.8倍の3600万円を盛り込んだ。担当者は「新設の検討に必要な調査、研究を後押しする」と話す。だが現在、公立夜間中学で学ぶ生徒は全国31校で計約1600人。たどり着く人たちは、今はまだ一部にとどまっている。

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