1月12日てんでんこ 伝える「1」ラジオ

朝日新聞2019年1月8日3面:「繰り返すことが大切だから」。地域の住民向けに防災や災害情報を流す。 平日正午、それも昨春からは毎日だ。FMラジオから3分間、呼びかけが流れる。「シェイクアウト訓練を始めます。地震です。安全な場所を探しましょう・・」米国西海岸で始まった訓練法で、合図とともに一斉に身を守る行動を1分間とる。この訓練は各地の自治体や企業がとりいれているが、ラジオで連日、は珍しい。月に1度は、放送を利用した屋外の訓練も中継する。
「ラジオは記録の残る新聞とは違う。繰り返し流すことが大切だから」 パーソナリティーで、かつしかFM副社長の佐々木啓子(64)は、東京都の葛飾区役所の敷地にある平屋のスタジオで語った。1997年に区の第三セクターとして開局した。防災や災害情報に重きを置き、主に区内をエリアとして地域の人に聴いてもらう。開局のきっかけは95年1月17日の阪神大震災だ。阪神の地元ラジオ局が被災者向けに情報発信したしくみをとりいれた。
2011年3月11日、佐々木は外出先でスポーツ選手と対談していた。第1部を終えた2分後だった。会場がざわついた。「地震じゃないか」。続く大きな揺れで、佐々木は屋外の駐車場に飛び出した。「カーラジオつけて かつエフ」車のラジオから、放送中の番組の技術担当、斉藤浩輝(50)の声が流れてきた。まずはスタッフに身を守るように指示した。その後、震度や交通情報などが続いた。首都圏では髙い確率で首都直下型地震が起きると予測されている。葛飾区など東京の下町は台風などによる浸水被害も想定されている。どれもいつ起きるかはわからない。
かつしかFMは昨年6月、無人でも自動で速報を流すシステムを導入した。災害情報「Lアラート」から必要な速報を選び、文字を音声に変換して流す。番組やCMにも強制的に割り込む。この半年で28回、起動した。開発したのは、銀座や日本橋をエリアとする中央エフエムなどだ。一歩先を行く同局は、外からの操作で独自の情報も追って流せる最新システムを昨秋に導入した。=文中は敬称を略します (山浦正敏)

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